連載コラム⑥ 光を味方につける

 撮影現場にある光だけでは、暗く録画されていることがよくあります。明るさが足りないと感じたら、補助光、特にLED照明の使用をおススメします。LEDは比較的新しい照明です。

 そこで、映像を撮影する上で光について知っておくべきポイントは「色温度」です。白熱灯と蛍光灯を比べたら色が違うように、照明には色の違いがあります。(以下の図をご覧ください)

ドルフィンスルー株式会社
色温度の単位はケルビンといい、白熱灯は約3000K、室内の蛍光灯は約5000Kです。

 LEDは、アイランプなどのハロゲンライトより扱いがラクチンです。熱くならないのでヤケドの心配がありませんし、電球が切れることもありません。初心者向きと言えるでしょう。LEDの補助光を使いこなせば、映像のクオリティが飛躍的に向上すること間違いなしです。

 おススメのLED照明機材は、LPLというメーカーのVL-540Cです。重さは、電池を含めて約240gという軽さ。光源は54個のLEDです。カメラ上部にシュー(金属製のツメ)があればしっかり固定できます。光の強さはボタンで調整。色温度変換フィルター2枚が付属されていて着脱もカンタンです。

LPL540-C

5,045円(Amazon.com)

2014年4月調べ。

単3電池4本でOK。

フィルターは、5500Kと3200Kの2枚付属→カバーになっています。

 【逆光のススメ】

あえて逆光で撮るテクニックを紹介します。まず、被写体の逆光位置にカメラを設置。次に、レフやカポックに光を反射させて被写体を照らします。人物なら瞳の中に光をしっかり入れます。さらに、いろいろ角度を変えて最適な光を調整します。レフがなければ、白紙パネルや光を反射するレジャーシートでもOKです。なお、レフは、写真ように小さく収納できるタイプが便利です。逆光で撮るメリットは、影が強く出ないことです。人物なら鼻の影、料理ならごはんに黒い影ができません。いつもと違う動画が撮れるはずです。ぜひチャレンジしてください。

ドルフィンスルー株式会社
順光・逆光・フラッシュの比較写真。基本テクニックは静止画と共通です。

リンゴを順光・逆光・フラッシュで撮影しました。
順光は失敗が少なく正統派。

でも、逆光はツヤが出てより立体的です。フラッシュは最悪です。

ドルフィンスルー株式会社
筆者は、料理が趣味なんです。

 逆光で栗ごはんを撮りました。逆光なら影は弱く、米粒のツヤが強調されています。ランチョンマットを下敷きにすると色がきれいに見えます。お箸を添える理由は、食動機を刺激するのと全体の大きさがわかるからです。茶碗かどんぶりか、お箸でわかります。


このコラムは、湘南のインフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していた文言に加筆したものです。2017年10月。