連載コラム㉖Zoom H1aでプロみたいに録音する

撮影現場でプロみたいに録音するコツは、カメラのマイクで録音しないことです。カメラの内蔵マイクは風やノイズに弱い。専用のレコーダーを使いましょう。そこで、Zoom H1aでプロみたいに録音するポイントを3ステップで紹介します。

Zoom H1n Handy Recorder
Zoom H1n Handy Recorder

2017年11月、ZOOM社からH1のリニューアルタイプH1nが発売されました。当社でもさっそく購入。見た目、重さ、大きさはほとんど同じですが、さまざまな改善点があります。

まず、液晶画面が見やすくなりました。次に、マイク音量の調整がフェイスの中央にジョグダイヤルに変わり、電池は単3サイズ1本から単4サイズ2本になりました。

撮影現場で実践配備をした感想ですが、音質はほぼ前機種と同じです(使用者の感想です)

以下に、使い方を書いておきます。



Zoom H1n Handy Recorder
Zoom H1n 交差するマイク

おススメの録音マイク:Zoom H1n

交差するステレオマイクがポイントです。マイクとレコーダーの一体型です。ステレオで立体的、かつクリアな音声の収録ができます(参考税込価格:11,664円Amazonにて2018年10月)電源は、単4電池2本です。Zoom H1nをおススメする理由は、音質のよさに加えて、操作がシンプルだからです。シンプルだと誤操作も少なくなります。単4電池とマイクロSDカードを装填し電源をスライドさせてONです。

「LO CUT」「LIMTER」「AUTO LEVEL」は、すべてOFFに
「LO CUT」「LIMTER」「AUTO LEVEL」は、すべてOFFに

【ステップ1】

H1nのフェイスの一番左にある「AUDIO」ボタンの設定は、48khz/16bitを選択することを推奨します。動画編集ソフトでは、音声データをデフォルトで48khz/16bitに変換されることが多く、音質的にも問題なく使いやすいサイズです。

なお、48khz/16bitは、WAVです。MP3よりWAVの方が圧倒的に高音質です。

続いて「LO CUT」「LIMTER」「AUTO LEVEL」は、すべてOFFにします。イヤホンへのアウトプットボリュームは、10(最大)にしておきます。必ず密閉式のヘッドホンかイヤホンを使い自身の耳で確認します。特に、録音レベルをオートにしないこと!必ず自分の耳でチェックします。 

ZoomH1でプロみたいに録音する
ZoomH1でプロみたいに録音する

【ステップ2】

LINE OUTにイヤホンジャック(またはヘッドホンジャック)を入れます。まずは、イヤホンからの音を聞いてみましょう。イヤホンから聞こえる音でノイズをチェックします。まず、ノイズの原因を特定しましょう。室内の場合、主なノイズ源は空調と冷蔵庫、パソコンです。すべて電源を落とします。また、マイクはできるだけ手で持たず三脚にセッティングします。手に擦れるノイズがあるからです。室内で音が反響してしまうなら、カーテンを閉めカーペットを敷きます。屋外での録音では、ジャマーをかぶせます。風切り音を減らせます。

※ジャマーについては、コラム「18」をご覧ください。

【ステップ3】

録音レベルは液晶上のジョグで調整します。ねらっている音によって入力レベルも変わってきます。部屋で自分のナレーションを録音する場合は、5から9くらいが適量でしょう。ライブハウスでの収録なら3から7くらいです。コンサートでの録音は、ドラムのありなしで差がでます。

マイクはなるべく音源に近づけ、レッドゾーンにかかるか、かからないかのギリギリの音量をねらいます。ピークを超過すると「音が割れて」聴こえるはずです。ポイントは、自分の耳で音を聞いてチェックすること。レッドゾーンにかかっていても、イヤホンから聞こえる音が割れて(ひずんで)いなければ少しオーバーしていてもOKです。

【さらに一工夫】

ナレーションやセリフをねらうなら、ピンマイクを装着するのがプロの技です。ピンマイクの使い方は、コラムの「15」をご覧ください。ピンマイクはモノラルです。モノラルで録音しても、動画編集ソフトでは右左の2Wayに貼り付けするとステレオっぽくなります。「エフェクト→チャンネルの入れ替え」で右チャンネルの音声を左チャンネルにも追加して疑似的なステレオになります。音声のピークレベルと音圧は別物です。常に音割れしないように注意してください。


映像の色の仕組み RGB

関連するコラムは、⑯録音した音を波形(編集)で合わせるワザです。

映像クリエイター初心者向きの情報です。

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このコラムは、湘南地域密着インフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していました(2014年)連載をリニューアルしてホームページで公開(2018年)しています。※本コラムのシェアやリンクはご自由にどうぞ。でも、転載や転用はお断りします。