連載コラム33 アニメの目、パチパチ実験

アニメーション、目のまばたき、いわゆるパチパチを動画で比較実験/解説

「目は口ほどにモノをいう」という言葉があるくらい目の演技は重要です。

アニメの目、パチパチ実験映像からの1カット

静止画でも目をパチパチさせれば、不思議なことにイキイキとして存在感が増します。目のパチパチ=まばたきは、最も基本的なキャラクターアニメーションといえるでしょう。コップやマウスに目を描くとキャラクターとしての個性がめばえるから不思議です。トマトに目をつけてみました。

アニメの目、パチパチ実験映像からの1カット

企業や商品のキャラクターは、普通は静止画です。しかし、近年、YouTubeなど動画SNSの普及から動画にしたいというニーズは高まっています。キャラクターが平面用の静止画で動きがない場合でも、目に「まばたき」させることでアニメーションへ進化します。
以下、1秒30Fで解説します。

「3秒開いて4フレーム閉じる」

上記の配分が秘伝のレシピです。1秒を24コマにした場合は、3秒(72コマ)は目を開いた絵で3コマは目を閉じた絵にします。30フレームでも24コマでも、まばたきの瞬間はおよそ8分の1秒です。実際、人間はおよそ3秒に一度まばたきをしているという研究報告もあります。

https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/415591.html

トマトの目のアニメーション比較をご覧ください。

仮に、閉じた絵を8Fにすると、閉じたの印象がやや強くなり、しっかりまばたきをするアニメになります。演技として演出で8Fにするケースもあるでしょう。片目だけ閉じるウインクがそうです。さらに、閉じた絵を16Fにすると、閉じたの印象がますます強くなり、がっつりまばたきをするアニメになります。16Fだともはや半秒以上です。まばたきが長いと動きに違和感があります。閉じた目が長すぎます。

もちろん目のパチパチを目立たせる場合は、2秒に一度のペースで閉じるカットを用いてもOKです。緊張している場面や演出で何か合図を送るなど、目で演技をさせる場合です。

上記までは、基本のワザです。

2枚の絵でもアニメーションとして、十分機能します。しかし、プロはまばたきに3点目の絵を用意します。

 

目は白円のシールにマーカーで描きました
目は白円のシールにマーカーで描きました

【まとめ】

アニメーションは目の錯覚を利用しています。肉眼で見える映像は、百分の1秒、千分の1秒も見ているワケですが、アニメは1秒間に24コマまたは30フレームの静止画を連続して見て動いていると錯覚しているのです。

 

「3秒開いて4フレ閉じる」

上記の配分が秘伝のレシピです。


このコラムは、湘南地域密着インフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していました(2014年)連載をリニューアルしてホームページで公開(2018年から)しています。※本コラムのシェアやリンクはご自由にどうぞ。でも、転載や転用はお断りします。