連載コラム14 ピンマイクで音声を劇的に改善!

カメラに搭載されているマイクで収録された音声に不満はありませんか?内蔵マイクでは、撮影現場全体のノイズも録音されてしまいます。また、カメラそのものが発する「シュー」といったノイズも収録してしまうことが多いのです。一眼レフカメラの場合、オートフォーカス音も録音されてしまいます。


話している人物にはピンマイクを

初心者の映像クリエイターが最初にブチ当たる壁が音声収録です。静止画には、音声がありません。しかし、動画は音とセットです。プロとアマチュアの違いは、音声のクオリティといっても過言ではありません。 特に、人物のセリフをしっかりハッキリ録るには、ピンマイクの使用をおススメします。撮影場所全体の音を収録するガンマイクに対して、ピンマイクはネクタイや襟元に取り付け特定の人物の声をねらいます。以下の映像は、60秒でわかるピンマイクの使い方動画です。ぜひご覧ください。


映像で使用している機材の紹介

推奨ピンマイク:SONY ECM-C115

推奨マイク:SONY ECM-C115
推奨マイク:SONY ECM-C115

ピンマイクの人気機種です。人物のジャケットの襟、ネクタイなどに装着します。角度が調整できるので、顔に向けます。プラグイン(電源いらず)のコンデンサマイクでモノラルです。人物のセリフは、モノラルでねらいます。レコーダー(録音機)に接続して使用します。プラグインを推奨する理由は、電池切れなどのミスが少なくなるからです。音声専門のスタッフがいれば別ですが、リスクを減らして撮影現場に臨みましょう。

クリップでピンマイクを取り付けます
クリップでピンマイクを取り付けます

推奨レコーダー:ZoomH1a

推奨レコーダー:Zoom H1a
推奨レコーダー:Zoom H1a

本来はステレオマイクとレコーダーの一体型機材です。マイクとしてステレオで立体的、かつクリアな音声の収録ができます。ポイントは、入力レベルをマニュアル設定にすることです。ヘッドホンかイヤホンをレコーダーに接続し、自分の耳でチェックします。音が大きすぎて音割れがしないか、あるいはちゃんと聴き取れるボリュームがあるか確認します。レッドゾーンにかかるか、かからない程度の強めギリギリの線をねらいます。ポイントは、音声のピークレベルと音圧は別物ということです。音割れしないように常に注意してください。録音フォーマットはWAVに設定(※MP3は音質がイマイチなのでNG)48kHz-16Bitが推奨。収録音声は、すべてマイクロSDカード(付属)にメモリされます。


動画撮影の音声の音質を劇的に改善する
ピンマイクをレコーダーに接続

ナレーションやセリフをねらうなら、ピンマイクを装着するのがプロの技です。なお、ピンマイクはモノラルです。モノラルで録音しても、動画編集ソフトでは右左の2Wayに貼り付けするとステレオっぽくなります。「エフェクト→チャンネルの入れ替え」で右チャンネルの音声を左チャンネルにも追加して疑似的なステレオになります。


映像の色の仕組み RGB

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映像の色の仕組み RGB

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このコラムは、湘南地域密着インフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していました(2014年)連載をリニューアルしてホームページで公開しています。※本コラムのシェアやリンクはご自由にどうぞ。でも、転載や転用はお断りします。