「われひとり鎌倉山を越え行けば星月夜こそうれしかりけれ」という古い和歌がある。確かにそうだ。鎌倉山から見える夜空は、都心から見える夜空とはまるで違う。星も月もはっきり輝いている。山に囲まれていて周囲に強い光がないからだろう。鎌倉山は、そう高い山ではなく、標高はおよそ90メートル。山というより丘陵であり今は地名だ。そして、和歌の通り、歩いて越え行くことができる。この星月夜、鎌倉市内では、校章のモチーフにしている学校が鎌倉高校や第一小学校をはじめ多くある。だから、鎌倉市民にとっては、星と月はある意味特別なデザインだといえるだろう。
ところで、鎌倉山からは海が見える。特に、空気が澄んだ朝には、江ノ島と富士山というパワースポットを同時に拝むことができる。海の向こうには大島。三浦半島を望むパノラマである。特に、江ノ島は、海岸から見える風景とは少々異なる。陸から離れて見え橋があり、なんちゃってだが、やはり島だと実感できる。そして、江ノ島と鎌倉山を結んだ延長線上には、鎌倉五山の一つ円覚寺がある。さらに、そのずっと先にある名所は何か?答えは、東京ディズニーランド。ここも、パワースポットと呼ぶにふさわしい名所かもしれない。