07 踊り念仏発祥の地、湘南

夏の終わりの遊行寺。国宝や重要文化財も所在する
夏の終わりの遊行寺。国宝や重要文化財も所在する

湘南の藤沢駅前にはダンススタジオがたくさんある。また、海辺ではフラダンサーが舞っている。湘南はダンスが盛んな街だ。理由は、踊り念仏の総本山があるからではないかと筆者は思っている。鎌倉時代に建てられた時宗総本山「遊行寺(ゆぎょうじ)」は、正式には清浄光寺(しょうじょうこうじ)といい、盆踊りのルーツ=踊り念仏が生まれた地とされている。

遊行寺の屋根のクローズアップ
遊行寺の屋根のクローズアップ

藤沢は遊行寺の門前町として発展し、江戸時代には東海道の主要な宿場となった。戸塚宿と平塚宿の中間に位置する。遊行寺に伝承されている踊り念仏は、鎌倉時代に時宗の一遍上人が念仏を唱えているうちに踊りだし、人々もそれにならって踊り出したというもの(藤沢商工会議所「藤沢宿・遊行の盆」ホームページより)盆踊りは500年以上の歴史がある民俗芸能で、日本全国にその土地ならではの踊りがある。毎年7月には盆踊りのイベント「藤沢宿・遊行の盆」が開催されている。湘南にも、脈々と続くダンスのDNAがあるに違いない。

遊行寺、総門への坂道。遊行通りへ続く
遊行寺、総門への坂道。遊行通りへ続く

藤沢駅は、JR東海道線と小田急線の乗り換え駅で江ノ電の駅もある。湘南の最大級のターミナル駅だ。JRでは、大船駅と辻堂駅の中間に位置する。藤沢駅から遊行寺は、徒歩で15分くらい。ゆっくり歩くと20分。

鎌倉の大仏

 

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