撮影現場にある光だけでは、暗く録画されていることがよくあります。明るさが足りないと感じたら、補助光、特にLED照明の使用をおススメします。LEDは比較的新しい照明です。そこで、映像を撮影する上で光について知っておくべきポイントは「色温度」です。白熱灯と蛍光灯を比べたら色が違うように、照明には色の違いがあります。
(以下の図をご覧ください)ろうそくの光と晴天の光では、色温度が違います。
LEDは、アイランプなどのハロゲンライトより扱いがラクチンです。熱くならないのでヤケドの心配がありませんし、電球が切れることもありません。初心者向きと言えるでしょう。LEDの補助光を使いこなせば、映像のクオリティが飛躍的に向上すること間違いなしです。
レフは写真ように小さく収納できるタイプが便利です。レフがなければ、白紙パネルや光を反射するレジャーシートでもOKです。
【逆光のススメ】
あえて逆光で撮るテクニックを紹介します。まず、被写体の逆光位置にカメラを設置。次に、レフやカポックに光を反射させて被写体を照らします。人物なら瞳の中に光をしっかり入れます。さらに、いろいろ角度を変えて最適な光を調整します。逆光で撮るメリットは、影が強く出ないことです。人物なら鼻の影、料理ならごはんに黒い影ができません。いつもと違う動画が撮れるはずです。ぜひチャレンジしてください。
リンゴを順光・逆光・フラッシュで撮影しました。
順光は失敗が少なく正統派。
でも、逆光はツヤが出てより立体的です。フラッシュは光に表情がありません。
<撮影例>
逆光で栗ごはんを撮りました。逆光なら影は弱く、お米のツヤが強調されています。ランチョンマットを下敷きにすると色がきれいに見えます。お箸を添える理由は、食動機を刺激するのと全体の大きさがわかるからです。茶碗かどんぶりか、お箸の大きさで感じさせるのです。
このコラムは、湘南のインフォメーションマガジン「フジマニ」に連載していた文言に加筆したものです。2023年11月。