日蓮宗を開いた日蓮は、幕府の政治を批判したという罪で捕らえられ龍ノ口へ連行された。現在の龍口寺である(藤沢市片瀬3丁目)刑場であわや斬首されようかというその時、江ノ島から不思議な光が差し、刑を執行する役人の刀と気持ちが折れ、処刑は一時中止となったという。1271年の出来事だそうだ。
そして、「この坊主、ただ者にあらず!」という龍ノ口からの伝令と「その処刑、ちょっと待った!」という幕府からの伝令が行き合った場所が、七里ヶ浜の行合橋だと伝えられている。海に面した橋で、コンビニのセブン・イレブンの真ん前の橋だ。江ノ電七里ガ浜駅からも徒歩およそ2分。
行合橋は、桑田佳祐「黄昏のサマー・ホリデイ」の歌詞にも登場する。有名な橋だが、国道134号を車で走っていると気付かず行き過ぎてしまうかもしれない。とても小さな橋だからだ。
江ノ島の不思議な光は神仏によるものか、それには確証はないが、江ノ島周辺では天候によって不思議な光が差すことがある。日蓮が斬首されそうになった時、不思議な光が差したのも案外本当に起こった自然現象かもしれない。
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