鎌倉を代表する古寺といえば、まず建長寺が浮かぶ。鎌倉時代に建てられた日本初の禅寺である。鎌倉五山の第一位とされていて、開祖は第5代執権の北条時頼だ。鎌倉の寺院の特徴は、低い山と山の間つまり谷戸(やと)に位置していること。そして、華美な装飾を省いた力強さがある。質実剛健なイメージだ。
建長寺はまさに鎌倉の寺院の典型で、谷筋に沿った細長い境内に一列に建物が並ぶ。門をくぐるとその先の一直線上に本堂がある。
さて、牛丼の吉野家の定番メニューにもなっている「けんちん汁」は、建長寺が語源だという説をご存じだろうか?もちろん諸説あるが、建長寺由来が有力説なのだ。けんちん汁は、精進料理なので肉類を入れない。ごぼうや大根、レンコンなどの根菜をゴマ油で炒め昆布やしいたけのダシで煮込んでいく。豚汁とは違い、味噌ではなくしょうゆで味付けし、仕上げに、手でちぎった豆腐を入れる。
建長寺の近くには、けんちん汁を出す店もあり、建長寺を訪れたらぜひ味わってほしい。鎌倉五山というお店がおススメだ。建長寺は、北鎌倉駅より鎌倉駅方面に向かい徒歩約20分。
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